2012/02/13

ラテ修行は続くよどこまでも

前に、私がいかにコーヒーが好きかということを切々と説きましたが(「ラブ コーヒー」参照)、とにかく朝ラテを飲まないと一日が始まらないのです。シアトルやカリフォルニアに住んでいた頃は、別に問題はありませんでした。学校の近くにも、家の近くにもカフェ、もしくはスタバがあったからです。コロラドでは、学校のコーヒーは不味くてとても朝の一杯にはなり得なかったので、私と夫は娘を朝幼稚園に送った後、まずカフェに寄ってコーヒーを飲みながら1~2時間ほどメールのチェックをしたり、仕事をしたりして、それからオフィスに行ったものです。フレキシブルな職でよかった。

そしてノルウェーに引っ越して、同じように朝学校のカフェでコーヒーを飲んでいたのですが、なにしろ値段が高い。毎日二人で、しかも一日何杯も飲めません。そこで、自宅にエスプレッソマシーンを導入して、少なくとも朝の一杯は自分でつくる事にしました。

大切な朝の一杯を作るマシーンです。慎重に選ばなければいけません。けれど、エスプレッソマシーンは種類も色々あって、いったいどれにしたらいいのか分かりません。自分の求めるコーヒーは分かっているので、それに到達できる能力のあるマシーンでなければ、買っても全く意味がないのです。かといってお試しできない。そんなこんなのうちに、地元にある、味わい深い感じのコーヒー・紅茶・ワイン用品専門店に行ってみたところ、そこのオーナーのおじさんがなかなか知識もある印象だったので、そのオーナーの勧めるマシーンを検討してみることにしました。その名は、ミス・シルビア。本当はランチェリオ・シルビアというのですが、通称がミス・シルビア。イタリアのメーカー、ランチェリオ社の製品です。いろいろ調べてみたところ、このミス・シルビアが家庭用の本格的エスプレッソマシーンの走りで、他のマシーンは、このミス・シルビアを真似て作られたそうです。どうやら、このマシーンなら、私の求めるラテが作れそうだと思い、ミス・シルビアに決定。同じくランチェリオ社製のロッキーというグラインダーも買って、とうとうフル装備完了。目指すは理想の朝の一杯。

愛用のマシン、ミス・シルビア



それから、かれこれ3年ほど。しかし、これがそんなに簡単ではありません。バリスタという専門の職があるほど奥深い道です。一朝一夕でものになるわけがありません。私はネットや本で美味しいラテの作り方を調べ、毎朝練習を重ねています。けれど、作ってせいぜい一日2杯。上手になる絶対量が足りません。それでも、毎朝、まるでお茶室で一杯のお抹茶を点てるほどの真剣さでラテを作っています。子供が泣いたり叫んだりして心が乱れるとうまく作れません。子供たちも私の真剣さを察してか、このごろは「ママ、今コーヒー作ってるから後でね!」と言えばちゃんと待っていてくれます。

私のラテはまだまだいびつで、こんなかんじ。このリーフの形をうまく出すのはけっこう難しいですが、
上手なバリスタさんはささっ、と上手に作ってしまいます。また、フォームの持ちもよく、なにより美味しい!

フリーポアラテアートの国際大会で優勝した澤田洋史さんの本を参考にしていますが、
やはり趣味でやってる人とプロの差は大きい!

私のラテは、前よりは上手くなったにせよ、全然まだまだです。この修行はこの先も続きます。いっそ休職して、どこかのカフェに修行にでも行こうかな、と冗談半分、真面目半分で考えています。

2 件のコメント:

  1. すごいすごいすごい、ゆーこちゃん!すごい上手だよー!!
    たまに来てまとめ読みをしてるんだけど、ノルウェーでの暮らしぶりが良く分かって、面白いよ~。これからも続けてねー。

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    1. ありがと~。そう言ってもらえると書きがいもあるというものよ。いくほちゃんも、メキシコのデンジャラスな生活ぶりをブログにしたら?

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