2012/02/19

日曜日の晩御飯

日本でも、日曜日の夜は家族で過ごすことが多いのではないでしょうか。ノルウェーでも日曜日の晩御飯は家族で食べることが多いようです。

この週末ウチの子供達はフィヨルドの向こうのタウに住むおじいちゃん、おばあちゃんのところに行っていました(「フェリーでタウへ」参照)。月に一度ほど、週末に子供達だけお泊りに送り込んでいます。金曜日の夜に夫のお母様がスタヴァンゲルのフェリー乗り場まで迎えに来てくれて、子供達を連れてタウに行きます。そして、私と夫が日曜日の昼過ぎにタウに行って、そのまま日曜日の晩ご飯を食べ、そして家に帰って来る、という感じです。夫はここのところ「コムラ」が食べたかったので、夕ご飯はお母様がコムラを作ってくれました。

コムラ、とは何かといいますと、ノルウェーのイモだんごです。これがまた、なんとも美味しくない。これだけ食べても、味も素っ気も無い感じです。このコムラには、付け合せで食べるサイドディッシュがあります。ソーセージと塩漬けの羊肉、そしてコロラビという、オレンジの巨大なカブをマッシュしたものです。場合によっては、そこにベーコンとベーコンの油も付くのですが、今日は溶かしたバター。というわけで、か・な・り・ヘビーです。

左奥のころっ、としているのがコムラ、そのとなりのオレンジのものがコロラビです。右の奥が羊肉、
手前にあるのはゆでたじゃがいも。その上から溶かしバターがかかってます。
コムラは、日本人が食べても全然美味しくありませんが、ノルウェー人はみんな好きです。なぜか木曜日はコムラの日ということになっていて、カフェテリアなどでもこの日はコムラが食べられます。私は、外国人のお客様が来るとこのコムラを食べに連れて行きます。ノルウェーの伝統料理だから話の種に、と言って、たいして美味しくないのを知っていながら連れて行くのでちょっと意地悪ですが、リアクションを見るのが楽しくてやめられません。また、外国人だとこのイモだんごを一個食べるのがやっとですが、ノルウェー人だと平気で2,3個、多い人だと5個くらい食べてしまいます。


さて、夫のお母様は私がコムラが苦手なのを知っているので、私のために牛のローストも作ってくれました。かかっているのは、周りからも美味しいと評判の、手作りブラウンソースです。私はコムラは苦手でも付け合せのコロラビは大好きなので、夫の「コムラを食べる人だけがコロラビも食べられるんだぞ」などどいう言葉は耳に入りません。

私用に作ってくれたロースト

さらに、子供たちはこのどちらもあまり好きではないので、お母様は子供用にソーセージとポテトも作ることになります。

子供達用のソーセージとポテト
というわけで、お母様はこうやってみんなのわがままな嗜好に合わせて、何品も料理を作る羽目になるわけです。しかし、夫のお母様はある意味そんなのにはもう慣れっこです。なぜなら、夫のお父様が筋金入りで好き嫌いが多いからです。この人は、ご飯も、パスタも、ピザも嫌い。野菜は基本的に嫌い。お肉は好きだけど、魚はサーモンのみ好き。チーズもブラウンチーズのみ好き。そして、しょっぱいものと甘いものが大好き、という、すごく健康に悪い嗜好の持ち主です。以前朝ごはんのトーストにバターを5ミリのレイヤーでつけて、その上からお砂糖をばさばさっ、とスプーンに3杯も4杯もかけて食べていたのを見てすごくびっくりしました。この人と40年も一緒に住んでいるのですから、ちょっとくらいの好き嫌いではびくともしません。

また、私はノルウェーの伝統料理を作らない(作れない?)ので、食べたいときはお母様にお願いして作ってもらいます。というわけで、お母様、今日もご馳走様でした!

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