2012/02/21

トレイシー マジック

「ちょっと太ったよね」とイトコの言われたのは去年の夏日本に帰ったときでしたっけ。ええ、確かに。二人目が生まれてから3年近くになるのに、まだ体型は戻ってないし、日本に戻ると、ついつい「今しか食べられない!」とばかりに、食いだめしようとするので、いつも太ってノルウェーに戻ることになります。去年は日本から戻ってからスペインのマヨルカにバケーションに行ったのですが、ビキニになるのもツライ体型で、これはなんとかしなければ、と思ったのです。

私は昔から運動があまり得意ではなく、走るのは遅いし、球技は全滅。それでも、人より体が柔らかい方なので、カリフォルニアにいた頃から始めてこの8年ほどずっとヨガをしていました。しかし、子供がいないときは週三回ほど通っていたヨガも、子供が生まれてからは、せいぜい週一回。また、ヨガを始めてわりと早い時期に気がついたのは、ヨガをしたからといって、痩せるとは限らない、ということです。ヨガの先生がみんなすらっと痩せていたわけではないし、自分も、健康にはなっても、別に痩せませんでした。

そこで、去年の9月頃から始めたのがトレイシー アンダーソン メソッド、と呼ばれるプログラム。トレイシーはグェネス パルトローやマドンナのパーソナルトレーナーとして知られる人で、特にグェネスの産後の体型を産前よりもよくしたことで有名です。私も随分昔にトレイシーをテレビで見て、記憶のどこかに残っていたのですが、日本で彼女のDVD付きの本を見つけて、試してみようと思ったわけです。

左はマドンナ、右はグェネスとトレイシー。
トレイシーは背が低いのも親近感を覚えます(私も背が低いので)

彼女のプログラムは半端ではありません。何もしないで痩せる、楽して痩せる、などどいうのは幻想であると彼女のプログラムは教えてくれます。でも、同時に努力した分だけ返ってくる、というのも彼女のプログラムの特徴です。経済学の最初のクラスで教わるのは、タダ飯などどいうものは存在しない、ということ、つまり、何かを得るとき何らかの形で代償を支払わなければならない、ということです。うまい話にはウラがある、と日本でもいいますが、「XXだけで痩せる」みたいなキャッチコピーは信用できません。



その点このプログラムは、トレイシー自身の「私はティンカー ベルではありませんよ」というコメントでも分かるように、魔法などではなく、まさに努力あるのみ。今私がやっているプログラムはアメリカの彼女のウェブサイトから直接取り寄せたものですが、週六日、一時間づつトレーニングすることになっています。その一時間は、半分有酸素ダンス、半分筋肉デザイン、となっています。毎10セッションごとに違う筋肉デザインのエクササイズをするのが、彼女のプログラムの大きな特徴です。また、アクセサリーマッスルと呼ばれる小さい筋肉のグループをターゲットにしていて、筋肉をぎゅっと絞ることで、しなやかなダンサー体型を目指す、というのもユニークな点です。そうはいっても、週六日はさすが無理ですが、今のところそれでも週4,5回はこのプログラムをやるようにしています。そんなのいつやるの?を思われましたか?早朝です。朝5時起きでこのプログラムをし、それからシャワーをして朝の支度をするのです。朝起きるのはすごーく、すごーくツライですが、それでも続いているのは効果が見えるからでしょうか。腕周り、腰周り、太もも周り、など合わせたらもう十何センチも細くなりました!体重も4キロほど減りました。

このプログラムをやっていて思ったのは、夏の間に太った分はすぐに、2週間も彼女のプログラムを続けていたら落ちてしまいました。大変なのはその後。何年もかけて蓄積された脂肪はなかなか落ちてくれないのです。頑固に鍋の底にこびりついた焦げみたいに、一生懸命こそげ落とさないと落ちないようです。そういう意味で、私はトレイシーのプログラムがとても気に入っています。ダイエットというのは、1週間や2週間するものではなく、ライフスタイル自体の変化が必要なのです。

ノルウェー人は基本的にアウトドアが好きで散歩などよくするのですが、それでも肥満や太りすぎの人は沢山います。職場のランチタイムにも、ダイエットやエクササイズはよく話すトピックの一つです。みんなジムにも定期的に通っているようですし、また学部として、夏に行われる大きな自転車のレースに参加するので(自転車で山あり谷ありの道を100km。私は参加しませんが夫が参加する模様)、それに向けたトレーニングなども行われるようです。そういう意味で、エクササイズするのは当たり前として、いつ何をするのか、というところに焦点があるので、良いと思います。

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