2012/02/04

フェリーでタウへ

この週末は、夫のお父様の誕生日ということで、夫の家族の所に遊びに行きました。夫の家族はタウ(Tau)という、スタヴァンゲルからフィヨルドを隔てた所に住んでいます。地続きでなくはないのですが、道はつながっていないので、スタヴァンゲルからはフェリーで行きます。遅いフェリーなので、片道だいたい40分くらいかかります。もちろん通勤圏内なので、タウや、その向こうの町や村からスタヴァンゲルに通勤・通学する人も沢山います。このフェリーは車ごと入るようになっています。二階はサロンになっていて、売店などもあり、くつろげるようになっています。

タウフェリー
到着すると、フェリーの口が開いて、そこから車が乗り降りします。もちろん車がなくても乗れます。

タウはまた、スタヴァンゲルからプレーケストーレン(注)へ向かう途中にあり、プレーケストーレンに行く人はたいていこのフェリーに乗って、そこからさらにバスに乗り換えて、プレーケストーレン入り口に向かいます。今の時期はオフシーズンなので開いてないと思いますが、夏は沢山の人がこのフェリーに乗って絶景を体験しに行きます。ちなみに、私はこんなに近くに住んでいるのに、まだ一回しか登ったことがありません。今年はぜひまた行きたいと思います。

(注)フィヨルドから垂直に上がった600メートルの絶壁の上が平らになっています。このてっぺんに立つのは、2時間のけっこうキツイ山登りの後です。


ところで、地図を見てもらえばわかりますが、ノルウェーは入り組んだ海岸線がつながっていて、また、島もたくさんあります。なのでフェリーは至る所で使われています。けれど、ノルウェーの政府はフェリーを全廃して、橋か海底トンネルに移行したいようです。このタウフェリーも、廃止してかわりにトンネルを掘る計画がもうずっと提案されています。確かに、フェリーは遅いし、一時間に一本か二本しか出ていないので、不便と言えば不便です。トンネルができれば、フェリーのスケジュールに縛られることなく、しかも所用時間も半分以下になります。しかし、トンネルの通行料が片道140クローネ(約2千円)となる見込み、現在のフェリーの倍です。通勤するのに、毎日4千円払うのは、たしかにツライですよね。なので、住民からは反対の声も沢山でています。夫が指導した学生の卒論の結果によると、ほぼ6割が反対だそうです。この先、タウフェリーがどうなるか分かりませんが、フェリーからの美しい眺めが見れなくなるのは、ちょっと寂しい気もします。

フェリーからの眺め。今日はこの冬一番の寒さだったので、デッキに出て、2秒で写真を撮って中に戻りました。





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