2012/05/06

天気の良い日曜の午後には

このところ、変な天気が続いています。晴れて気持ちいいな~、なんて思っていると、その5分後に雪やあられが降ってきたり。また、家の中から外を見ると晴れているので、ぽかぽかしているのかと思いきや、外に出てみると「寒っ」。それも、ちょっと肌寒い、なんてものではなく、5度とか6度とか、5月とは思えない寒さです。しかし、どんなに寒くても、日が照っていると、なんとなく外に出て何かしなくては、と思うのは、やはり、これを逃したら次いつ太陽を見られるかわからない、という北欧の天気のせい。特に、週末には、やはり子供たちを連れて外で何かしにいかないと、という、強迫観念にも似た気持ちが湧いてきます。ノルウェーでは、子供を外で遊ばせてあげないと可哀想、みたいな社会通念があるからです。特に天気の良い週末に子供を外にだしてあげないなんて、悪い親の見本みたいな感じです。

というわけで、「どこに行きたい?」と娘にきくと、ロンドンから帰ってきてからすっかりミュージアム好きの上の娘は、動物の剥製やら骨やらが並んでいるスタヴァンゲルミュージアムに行きたい、と言うのですが、ちょっと前に行ってきたばかりなのと、私が個人的にあまり好きでない(怖い!)ので、どこか他のところに行こう、ということで、ウトステインという僧院に行くことにしました。この僧院は中世に建てられた僧院だそうで、今はミュージアムとして一般公開されています。スタヴァンゲルからすこし離れた島にあるのですが、海底トンネルでつながっているので、フェリーなしでそのまま車で行けるので便利ですし、そっちの方面にはあまり行ったことがないので、ドライブもかねて行ってみることにしました。

友人のノルウェー人夫妻も誘って、スタヴァンゲルからのどかな農業地帯を抜けて、だいたい30分くらいで到着。友人夫妻はもう何度か来た事があるそう。それも、そこで催されたパーティーに行ったそうです。ミュージアムの他にプライベートで貸切もできるのだとか。さらに、お化けが出る、というウワサもあり、そう言われてみれば、ちょっとスプーキーな雰囲気です。そういえば、さっきまで晴れていた空も、なんとなく暗~くなってきました。娘に「ここはお化けが出るんだって。もしかしたらお化けに会えるかもしれないね。」と言うと、娘は半分怖そう、半分嬉しそうな顔で「ほんと~?!」


お化けが出そう?

中庭。ちょうど雪も降り始めてきました。
しかし、中は思ったより快適で、なにより暖かい!軽いジャケットで来たアマチュアの私たちは喜びますが、さすがノルウェー人夫婦は重装備。娘さんも、冬の外遊び用スーツと帽子、といういでたちで、寒さなんてなんのその。

さて、食堂やキッチンなどを見た後、教会へ。とても静謐な雰囲気の教会で、バチカンなどの壮大な教会とは違う魅力です。ちょうど雪も止んで、明るい光が部屋を包みます。子供たちも熱心に色々見ています。

教会の祭壇
教会に続く廊下の窓

そして、人が暮らしていたセクションへ。もともと僧院だった建物が、そのあとファームハウスとして使われたりしたそうで、そのとき人が住んでいたところのようです。お天気が良くなって、日が照っているせいもあるかもしれませんが、思ったより全然快適そうです。もっとお化けが出そうな暗い部屋を想像していたのですが。

思ったより全然快適そうな部屋

僧院の中を一通り見終わって、その後カフェで休憩して、それから僧院の庭でしばらく遊びました。僧院は海に面していて、景色もとても綺麗です。こんな僧院だったら住んでもいいかも、なんて。ノルウェー人夫妻も、この辺にキャビンでも欲しい、なんて言っていました。

外はとってものどか。周辺で放牧してある羊の「めぇ~」という声がきこえます。

そうして庭で遊んだ後、私たちは家に帰ったわけですが、帰る前、夫が「ふぅ、子供たちと外でアクティビィティーができてよかった」とコメント、ノルウェー人夫妻も「うん、うん」とうなづいていました。やっぱり、みんな天気の良い週末にそれなりのプレッシャーを感じるようです。

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