2012/04/22

「縁」って不思議

若い頃はあまり「縁」などどいうものについて考えていませんでしたが、年を取るにつれ(!)、「縁」って面白いな、と思うようになりました。なにしろ、私の人生、様々な縁によって今まできたような気がします。その時々の、周りの人のちょっとした一言でぽろっと人生が変わってゆくにつれて、「出会い」って大切だなあ、とつくづく思うのです。

まず、高校時代、留学したいと思っていたときに、それまで会ったこともなかった、カナダに住んでいてイギリス人と結婚していた遠い親戚のおばさんに会うことができ、彼女の、「アメリカの大学に行きたかったら、生半可に語学留学などせず、まずは日本でTOEFL(留学生用の英語のテスト)の点数を上げることが先決」という言葉を胸にTOEFLなど英語テスト専門の学校に10ヶ月通い、おかげでTOEFLの点数だけ見たらアメリカの大学院に入学できるレベルまで上がりました。

大学選びでは、いくつか受かった大学の中で、「ワシントン大学がいいよ!シアトルは素晴らしいところだ!」と言ったのは、シアトル出身の英語学校の先生。あまり深く考えずに「そっか」とワシントン大学に行くことにしたのですが、確かにシアトルはとっても住みやすく、大学もよい学校でした。始めての海外旅行が大学留学、という、今思えばかなり無茶な行動ですが、特に問題も無く、周りの人に助けられながらなんとか生活も軌道にのっていったのも、様々な「縁」に支えられていたのだなぁ、と思います。

そして大学4年のとき取った環境経済のクラスが面白く、そのまま環境経済を勉強しに大学院に行きたい、と思っていたとき、その環境経済のクラスを教えていた教授が、「それだったら経済学部ではなく農業資源経済学部に行くといいよ。特にいい大学はカリフォルニア大学のバークレーとデイビスかな」と教えてくれ、早速願書を提出しようと思ったら、バークレーの願書締め切りはとっくに過ぎていたので、デイビスに願書を出したところ、統計学の学位を取っていたのが功を奏して奨学金付きで入学決定!そして、同じ年に入学してクラスメートだったのが今の夫。そして、彼と気が会った原因のひとつは、彼もデイビスに来る前はシアトルに住んでいたことと、そして、シアトルに住んでいた人らしく、彼も私と同じエスプレッソ好きであったことです。それがきっかけとなって結婚までしちゃったわけですから、それを思えば、シアトルからデイビスという選択が、私のその先の人生に大きく影響したわけです。


だいたい、私が大学教授という職に就くことになったのも、夫の影響が大きいと思います。私はもともと大学院を出たらどこかの会社か研究機関で働くだろう、となんとなく思っていました。コンサルタント関連とか、国際機関とか。けれど夫は絶対大学で働く、と心に決めていたので、私もそれにつられて大学中心で就職活動をし始め、結局コロラド州立大学に夫婦揃って就職し、さらに大学院時代のノルウェーコネクションで今こうしてノルウェーにいるわけです。

また、ノルウェーに引っ越したのをきっかけに漁業経済学にちょっと関わっているのですが、その関連で大学院時代の他のクラスメートと一緒に仕事をすることになったり、日本で研究をするきっかけになったりもしています。もちろん、新しく暮らし始めたこの国でもたくさんの新しい出会いがありました。

そして、このノルウェーというマイナーな国で細々と始め、一体いつまで続くのかな、と思いながら始めたこのブログもこうして三ヶ月続きました!また、このブログを通しての出会いも生まれてきました。感激です!このブログを読んでくださってる皆さんとも、様々な出会いを通して、思わずもこの北の果てに落ち着くことになったことから生まれた縁。ほんと、縁で不思議です。

今までのように、これからもたくさんの素敵な出会いに恵まれたらいいな、と思っています。そして、このブログを読んでくださっている皆さんにも、これからも素敵な出会いがたくさん訪れますように。これからもよろしくお願いします。

祝三ヶ月そして10,000ページビュー!

2 件のコメント:

  1. 10,000ページビューおめでとうございます! 日本にるときは縁というものについて考えたことが無かったのですが、海外に住むようになって、縁や出会いで生活や環境、さらには人生が変わるのだということを実感しています! こうして、Yukoさんのブログに辿り着いたのも何かの縁ですね! あや

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    1. そうですよね!ちょっとした出会いが、後になって、予想もつかないところで繋がっていったりするんですよね。ほんと不思議。あやさんとも、こうしてブログを通じての縁があったこと、とても嬉しく思います!

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