2013/01/16

冬でも外へ!

ノルウェー人のアウトドアオブセッションについては前にも書いたと思いますが、とにかくノルウェーの人は外に出るのが好きです。新鮮な空気を吸わなくては!と、毎日散歩に行ったりしますが、特に天気が良かったりすると、「またいつこのような天気に恵まれるか分からない!」とばかり、とにかく外に。夏もそうですが、それは冬でも変わりません。特に冬に人気なのがクロスカントリースキー。そうそう、地面を歩くタイプのスキーです。

ところで、私はクロスカントリースキーがあまり好きではありません。だいたい、日本ではクロカン(クロスカントリースキーのこと)などやったことある人の方が少ないかと思いますが、私はなにしろ雪国出身。冬季の体育の授業がスキーになる地域で生まれ育ったのです。そして、小学校のスキー授業はクロカン。しかも、私は水泳部に所属していたのですが、冬はプールに入れないので、水泳部は冬になると全員クロカン部に(強制的に)入部。でも、トレーニングなので、基本的に毎日ひたすら校庭をぐるぐる。つまんないって。スキー遠足というのもありました。クロカンのスキーをはいて、近くの山に遠足するのです。吹雪だろうとなんだろうと決行。一度すごい吹雪の年があって、本当に死ぬかと思ったこともあります。とにかく、私にとってのクロカンは「つらい」とか「苦しい」とか「寒い」とかいった思い出しか残っていません。こうなると、子供に厳しいトレーニングをやらせるのも考え物です。やりすぎると、私のように、そのアクティビィティーが嫌いになってしまうことも。

とにかく、そういうわけで、自分からあえてクロカンしたいなどとは露ほども思わない私ですが、ノルウェーにいるとなんだかクロカンしないといけないような気にさせられます。なんというか、クロカンへの心理的な垣根が低いといいましょうか。車にクロカンスキーを積んで、ちょっとそこまでスキーをしに、みたいな感じ。ダウンヒルではこうはいきません。装備ももっと重いし、なにしろスキー場に行かないといけませんが、クロカンだったら散歩感覚です(とはいえ、スタヴァンゲルはそんなに雪が降らないので、スキーをするには1,2時間のドライブが必要なことも多く、そこまでフットワークは軽くはないかもしれませんが)。その証拠に、沢山の人がクロカンのスキーを所有しています。山小屋に行っても、冬ならダウンヒルだけでなく、クロカンのスキーも楽しむことでしょう。


同じように、スケートももっと身近なもののようです。私はスケートといえばスケートリンクに行ってするものと思っていたのですが、ノルウェーでは寒ければ湖が凍るので、そうやって凍った湖の上でもスケートをするのです。そんな屋外の施設でもなんでもないところにスケート靴の貸し出しなどもちろんあるわけはなく、みんな自分のスケート靴持参です。クロカンとスケートはノルウェー人のたしなみと言えるのかもしれません。

さて、我が家では数週間前に始めてノルウェーでスケートに行きました(屋内ですが)。そのときは、なんと初めてカーリングにも挑戦!その後少しスケートをしたとき、娘たちが随分楽しかったようで、また行きたい!と言うので、先週もまた行ってきました。ちょうどセールで安くなっていたスケート靴も全員に購入して、装備もばっちりです。この週末には凍っている湖にスケートに行く予定です。また、クリスマスプレゼントに夫の両親からみんなにクロカンのスキーをプレゼントしてもらったので、それを持って冬休み(2月の半ば)には山小屋に一週間行って来る予定です。こうやって、どんどんノルウェーに馴染んでいるようにも思えますが、果たして積極的なレクリエーションならばクロカンをエンジョイできるのか?それとも昔の苦い思い出がぶり返すだけなのか。それはまた2月に判明することでしょう。とりあえず今はスケートをエンジョイしたいと思います。

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