2012/08/07

トルコでバケーション

バケーションでトルコに行って来ました。またしても滞在型のキッズフレンドリーなホテルですが、今回は初めて2週間の滞在、いつもの倍の長さです。1週間だと、いつも最後の方で、もう終わっちゃうから今のうちに泳いでおかなくちゃ、などと少々ストレスが溜まるので、今回ちょっと長めに取ってみることにしました。とはいっても、2週間という滞在期間はごく普通で、ホテルだと、みんなだいたい1~2週間滞在するようです。もっと長期で滞在する人は、よりアパートっぽい物件を選ぶ場合も多いようで、実際、夫の妹一家は今フロリダのプールつき借家に1ヶ月滞在しています。

長さもさることながら、トルコというのも今回初めてです。今までクレタとスペインだったので、ちょっと変えてみようか、ということになりました。北欧人のバケーションの目的地としてはとてもポピュラーです。また、スペインよりちょっとお値段も手ごろなようです。

私たちが今回訪れたのは、シデという、トルコ有数のリゾート地です。アレクサンダー大王にも占領されたという古い街。古代遺跡も残っていて、特に2万人以上収容したという円形劇場や浴場跡、神殿跡など色々残っていて、もちろん入って見ることもできます。私たちが泊まったホテルは、そのシデの市街地から車で5分ほどの所にあるリゾートホテルです。ホテルは居心地よく、食べ物もわりと美味しいし、特に不満はなかったのですが、なんとトルコでも異常気象という猛暑にあたってしまいました。毎日暑い!それも、45度とか47度とかのレベルの暑さです。これでは、どんなに素敵な遺跡があっても、昼間見に行こうという気にはなれず、結局毎日ホテルのプールに入ったり、ホテルの子供の遊び場に行ったりするのみで、シデの街にも2回ほど行っただけです(それも夕方から)。それでも、シデの遺跡は迫力あり、ちょっとした博物館もあって、古代の人々の暮らしに思いを馳せることができました。特に、私は今塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいて、ちょっと歴女な気分だったので、遺跡をよりいっそう堪能できました。でも、この暑さでは、カッパドキアに行くなどは到底無理でしたが。

劇場の通路

劇場と、その向こうにはアポロンを祭った神殿。
劇場ではグラディエーターも戦ったそうです。
浴場跡の遺跡にはちょっとしたミュージアムもありました。
市街地はお土産屋さんでいっぱい。


トルコでは、スペインの時と同じ系列のホテルに泊まっていたためか、サービスはスペインとそんなに変わらないように思いましたが、やはりトルコでは商売によりアグレッシブというか、スペインなどと比べて売る気満々な感じでした。Tシャツを買いに行ったら、あれよあれよという間に気がついたらパンツとサンダルまで買わされている感じ、とでも申しましょうか。それも、繁華街だけでなく、ホテルの中のお店までそんな感じなのがさすがトルコ。私はホテルのスパの受付でもその攻撃に遭い、お願いしたマッサージの他に、トルコバスと泡マッサージを付けることになってしまいました。さらに、終わった後にも、「あなたは肩と腰がかなり凝っているから、もうあと3回くると良くなるよ」と、更なる売り付け。肩と腰が凝ってるのは本当ですが、家族をほっぽって、あと三回もマッサージに来るのは無理ですってば。

トルコはまた、ヨーロッパの偽者天国。繁華街には、ちゃんとした店構えのお店でも、グッチやシャネル、ディオールなど、有名ブランドの偽者でいっぱいです。ホテルのショップですら偽者ばかり並んでいます。いいんだっけ?私が随分昔にソウルに行った時は、偽者もたくさん売ってましたが、例えば「PRADO」というロゴのバックを売っていて、購入するときに「PRADA」のロゴと付け替える、という具合で、それでも一応隠してあった記憶があるのですが(いや、私は買いませんでしたけど)、ここではもう大っぴらに偽者を売っていて、悪いことをしている、という気持ちはゼロなようです。

レストランでも、別にうそをついている、とか、騙している、ということではないのですが、油断していると、どんどん会計が増えていきます。私はバクラヴァ(トルコのお菓子)が大好きなので、デザートにオーダーしたのですが、夫も一口食べたいと言う。バクラヴァはどのくらいの大きさなのかウエイターに尋ねたところ、親指と人差し指で小さな四角を作って「こんなに小さいよ」とおっしゃる。そんなに小さいなら分けないでふたつオーダーすることにして、それにしても、そんな小さなバクラヴァ一個5ユーロなんて、アイスクリーム付きにしても随分高いな、と思ったところ、来てみて納得。確かに一個のバクラヴァは小さいけど、それが一皿に三つ並んでいる!だったら「ひとつはこんなに小さいけど、オーダーひとつに3個ついてくるから、ふたりで分けても充分ですよ」と言ってくれればいいのに!おかげでこってり甘いバクラヴァをふたりで6個食べる羽目に。確かにウソは言ってないけど、ちょっと不誠実なんじゃないの?そんなささいな事を気にしていたらトルコでバケーションは楽しめない、ということでしょうか。

暑くてもビーチは人がたくさん。
向こうに見えるのはシデの遺跡と町並み。

そういうわけで、気を大きく持って、2週間ゆっくり楽しんできました。結果として、2週間にしたのは正解だったと思います。最初の一週間は毎日「プールだ、ビーチだ!」とどうしても気が急いてしまいますが、2週目は本当に「ゆっくり」できました。夫と「もう一週間ではバケーションできないね」なんて会話を交わせるのはノルウェーやヨーロッパに住んでいるからでしょうか。日本だったら2週間の休暇なんてなかなか取れないですよね。でも、40度を越す猛暑からスタヴァンゲルに戻ると、一転して雨と曇りの18度。この差!休暇は取れるけど夏は来ないノルウェー。それもなんですね。


4 件のコメント:

  1. いつも興味深いお話を楽しませてもらっています。
    新潟の母校で国際交流の授業までしてくるなんて、本当にアクティブなYukoさんだわ!脱帽です!
    さてさて我が娘のホームステイ先が決まりました。彼女の希望していた北極圏、Narvikの少し北Sjoeveganというところです。2週間後には出発です。このブログを読むことで、遠いノルウェーを身近に感じることができて本当によかった。これからも楽しみにしています。

    返信削除
    返信
    1. そう言っていただけると、こちらも書いてる甲斐があります!
      娘さんはまた随分辺境に行かれるのですね。
      冒険心旺盛なのでしょうね。
      娘さんのノルウェー暮らしが楽しく、実りあるものとなりますように。
      たかこさんは、少しさみしくなるとは思いますが、ぜひ娘さんを訪ねてノルウェーにいらして、ご自分のノルウェーを体験して下さいね!

      削除
  2. はじめまして。ノルウェーに関して調べていたところ、

    Yukoさんのブログにたどりつき、全ての記事を大変興味深く読ませていただきました。

    ところで、ひとつお伺いしたいのですが、ノルウェーの治安はどういった具合でしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 治安、といってもどういう意味での治安でしょうか。例えばスタヴァンゲルでは夜一人で歩いても別に問題はありませんしが、そういった意味でしょうか。それとも、もっと統計的なものでしょうか。

      削除