2012/12/09

新居に新家電

新居に引っ越してからもうすぐ一ヶ月経ちますが、やっと荷物の整理も一段落して少し落ち着いてきた今日この頃です。理由のひとつには、お店に私たちが選んだ冷蔵庫の在庫がなく、3週間も待って、やっと先週配達されてきたのです。一緒に買った洗濯機と乾燥機も一緒に配達されてきたため、結局冷蔵庫、洗濯機、乾燥機のないまま3週間生活する羽目になったのです。いったいどうやってこれらの家電のないまま3週間も生活したのか。さすがに冷蔵庫がないのは困るので、小さい冷蔵庫(ホテルのミニバーについてくるようなやつ)を購入して、それを使っていました。家族4人でミニバーサイズの冷蔵庫はさすがに辛いので、野菜などは玄関の外に出して天然の冷蔵庫。それでも冷蔵庫はミルク、たまご、それにちょっとしたお肉などを入れたらもういっぱいいっぱいでした。そして、洗濯。幸い前に借りていた家の契約が11月いっぱい残っていたので、借家に洗濯をしに通いました。そうはいっても、そんなに頻繁にも行っていられないのと、ノルウェーの洗濯機・乾燥機はやたらに時間がかかるので(洗濯に2時間半、乾燥に4時間なんてことも!アメリカの倍以上の時間がかかる!)、2,3日に一回洗濯するのがやっとでした。

その反面、新居に入れた家電は高級品とはいわないまでもそれなりに良いものを選びました。まず、レンジトップ(って言うのでしょうか。おなべを火にかけるところです)。日本の方には今さら、思われるかもしれませんが、我が家もやっとインダクションを導入しました(日本で言うIH)。これがまた、素晴らしい!お湯もあっという間に沸くし、掃除も超簡単。また、オーブンと一体型でなおかつキッチンのカウンタートップと一緒になっているので、変な隙間などがなく、掃除も楽です。食器洗い機はそんなに変わりませんが、一体型なのであまり外から目立たないのと、静かなのがグー。レンジも一体型のものを選択して棚に収まっているので、背が低い私にはすこし大変ですが、それでもレンジにカウンタースペースをさく必要がないので、狭いキッチンにはありがたいです。

奥にあるのがインダクションのレンジトップ。その下についているのがオーブン。カウンタートップと一体になっているのが分かるでしょうか。上についているのがオーブンレンジ。


欧米では大きい、七面鳥の丸焼きが入るようなオーブンがあるのが当たり前なので、レンジとオーブンは別物、というのが通常なのですが、やっとノルウェーでも「オーブンレンジ」が普及してきました。日本ではキッチンのスペースが限られているせいか、オーブンレンジはもう何十年も前から当然とされてきた気がしますが、ノルウェーではまずオーブンがあるのが当たり前で、それに加えてレンジがあるかないか、みたいな感じで、実際レンジのない家もあります。夫の実家などでは、レンジはあっても地下室においてあるため、ミルクを温めるにもわざわざ薄暗い地下室までおりていかなければいけません。これも、彼らが「レンジでチン」ということをあまりしないからです。世代の違いかとも思いますが、夫の妹一家もレンジを所有していないので、家系でしょうか。ただ、日本に比べてノルウェーでは、「レンジでチンするだけ!」みないな食品はそんなに沢山並んでいないせいもあるかもしれません。

先日やっと届いた洗濯機と乾燥機も、一応最新式のものを導入。より省エネで、音も静か、そしてやたらに熱や湿気を外に発散しないのもマルです。そして、3週間待った冷蔵庫は、小さいキッチンには少し大きい気もしますが、前の家の冷蔵庫がとても小さく、いつもぎゅうぎゅうの状態だったので、それに比べてスペースもたくさんあって、大満足です。

念願の大きい冷蔵庫。今までは、自動製氷機もついてない小さい冷蔵庫だったのです!

前の家は借家で、家電はみんな家についてきたので、自分たちで選んだものではありませんでした。そして、借家においてある家電はどちらかというと安物の家電であったため、音はうるさいし、電気はくうし、掃除は大変だし、と使い勝手のよいものではありませんでした。しかし、借家に住んでいるときは、それが当たり前だと思っていたので、「こんなものか」と思って納得していたのですが、実際もう少しグレードアップした家電を使ってみて初めて、今まで使っていた家電の使い勝手の悪さを実感させられました。そして、使い勝手は、家事の効率に直接ひびきます。今までは、冷蔵庫がいっぱいでいつも必要なものを掘り当てなければならないほどだったのが、今はすぐに見つかります。買ってきて、目に付かないところにあったために忘れられてしまい、結局悪くなって捨てる羽目になる食品も減ることでしょう(たぶん)。インダクションも、ちょっとパスタをゆでる、なんてときに、お湯が1分で沸くので、料理の時間が大幅に短縮されました。オーブンの余熱の時間も随分短くなりました。また、キッチンの掃除が楽になったので、後片付けの時間も短くなりました。これらの新しいインフラは、総合すると決して安くはありませんでした。しかし、これも設備投資と思えば、けっして無駄ではなかったことが、毎日の家事の効率化で実感されます。

家事は生活する上でどうしても必要です。マーサ・スチュアートのように家事をこなせる人や、「家事も楽しんでやります」と言える人は別として(いや、そういう人ほど家電にはこだわりがあるかもしれませんが)、私のような不器用プラス時間ない人にとっては特に、家事を効率よくこなせる家電は必要な投資であり、ケチって性能の悪いものを買うとかえって損をしてしまうのだな、と実感したのでした。

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